先日娘とテレビでアンパンマンを観ていたら突然星野 源が歌い出し始めて混乱したんですが、あれは『ビオレu』のCMだったんですね。
人気タレントが前面に出ていて商品の印象が薄いCMだなあなどと考えていて、はっとしました。星野 源がすでに「企業にとって、前面に
出したくなる人気タレント」になっているということに。
あれよあれよという間に誰もが知る存在にまで登りつめた星野 源。この人を見ていると、「もしかしたら、我々は今とんでもないスターが
誕生する瞬間を目の当たりにしているのでは?」と思うときがあります。
8月16日にリリースされたニューシングル「Family Song」を入口に、改めてこの方について考えてみたいと思います。
前述した『ビオレu』のCMソング「肌」も入った4曲入りシングル「Family Song」ですが、この表題曲がとにかく素晴らしいんですよね。
びっくりしたのは、まるで往年のソウルシンガーかのようなボーカル。彼の歌の元来の良さであるやわらかさ、マイルドさに、ソウルマナーの
バラード(公式サイトによると今回の楽曲は「60年代末から70年代初頭のソウルミュージックを、ヴィンテージ・エフェクトに頼らず、一から
2017年に日本的に立ち昇らせたいという思いでレコーディングを重ねました」とのこと)をがっちり歌いこなすために必要な力強さや艶っぽさが加わりました。
サウンド面で注目すべきは、楽曲を通して重要な役割を果たしているストリングスの使い方。一歩間違えると下品になりそうなものを流麗に
聴かせる手腕はさすがです(このあたりの技は前作「恋」でも冴えていました)。
とかくストリングスを敷き詰めてインスタントな豪華さを醸し出しがちなJ-POPシーンにおいて、弦楽器の緩急が効果的に表現されているこういう
曲がチャート1位になっているのはなかなか画期的なことではないでしょうか。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170827-00000012-mnet-musi
【音楽】星野 源は……私たちは日本の芸能の歴史が変わる瞬間に立ち会っているのかもしれない
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